1.0 Undo

僕なりにかなり吟味した移動を終えた後にふと気づくと、自軍の戦線に1ヘクス隙間が空いていて、そこを敵の機械化部隊が通れば大勝利、みたいな状況になっていることは、残念ながら少なくありません。そこまで大袈裟じゃなくても、大事な部隊が戦線からちょっと飛び出してしまって、そのままだと包囲されてしまう状態だったり、せっかく包囲したのに、戦闘するのを忘れてしまったり、などなど。

多くのゲームではこのような状況で、移動をやり直したり、終わってしまったフェイズに溯って作業をおこなうことをルールで明確に禁止しています。でも、そのルールって実際どの程度守られているんでしょうか?

例えば、少し古いゲームですが「Squad Leader(Avalon Hill)」のルールでは、スタックしているユニットでも特例を除き、1ユニットずつ移動させねばならないし、一度指がユニットから離れたらそのユニットの移動は完了、と明記されていたように思います。

とはいえこの種類のルールを無視して、「Undo」を認めるのは割と合理的であるとは思っています。

ウォーゲームは短いものでも、ゲーム終了までプレイしようとすれば2時間程度はかかりますし、実際にはもっともっと多くの時間を要するのが普通です。そんなに長い時間をかけてプレイしたにも関わらず、ちょっとした移動ミスでゲームが決まってしまう、というのはあまりに悲しいように思うので、単純なミスについてはやりなおしを認めるというのはゲームを楽しむ上で大事なことなのかもしれない、とは思っていました。いまでもそれは間違っていないとは思います。

ただここ数年、この辺を厳密にプレイした方が「楽しい」と思うようになってきました。スリルとサスペンスというやつでしょうか。両プレイヤーがその数こそ違えど、それぞれミスをしつつゲームを進めていく、というのが何となくリアルな感じがして。

とはいえ、この辺は一緒にプレイする方の考え方との相性にもよります。「折角のゲームなんだから、少々のやりなおしを認めてでも、よいゲームをしたい」という気持ちの方に対して、最終ターンのこちらの凡ミスでゲームが台無しになっちゃったりすると、本当に申し訳ないので。。。