フォービデン・ゾーン

昨年だかに吉祥寺で上映されていたものの、家から遠すぎるので断念していたところ、今度は渋谷で上映。すばらしい。以下、ネタバレという程でもないかもしれないが、一応、内容に関わる話。

安っぽいとかバカバカしいという感想が意味を持たない映画なのかもしれないが、やっぱり安っぽいし、バカバカしい。20年くらい前にしばしば見られたバカバカしい映画(モンド、とかいうのかな?)にグループされる種類のものなんだろうか。それなりに覚悟して観に来たのでなければ、怒っちゃうお客さんとかいるんだろうな。周囲にカラダをモゾモゾしている人とか、寝てる人とかもいたし。

僕がこの映画をかねてより見たかったのは、ダニー・エルフマンというかオインゴ・ボインゴというかの音楽を聴きたかったからであり、「ミニー・ザ・ムーチャー」を観たかったからに他ならない。DVDの販売戦略のために劇場公開される映画があると聞いたことがあるが、サントラCDを聞くために劇場公開された映画を見に行く人というのはいるんだろうか(僕はそうだ)。この日のためにサントラは封を切らずにとってあるのだよ。

映画はどうでもよかった。腹がたったり、不愉快だったり、つまらないと思ったりすることがなかったのだから、僕の中ではそれなりの水準にいたということなのかもしれないと言える。音楽はきらいじゃないものが半分ちょい、残りの半分くらいがそれなりに良く、数曲はかなり愛くるしい、と。