ダフトパンク・エレクトロマ

シネマライズの2階で鑑賞。ものすごく久しぶりに訪れたように思う。

ロッキー・ホラー・ショーに通っていたころとは違うイス(ドリンクホルダー付きだ。時代は変わる)で、前の席との間隔はずいぶん広がって座りやすくなったのではないかと思う。でも、少なくとも1Fにはスクリーンを正面と呼べる角度から見られる席はないんじゃないかと思われる。また、スクリーン正面のドアが上映中に開閉されちゃうし、スクリーンの横にはいまどき「禁煙」の赤ランプがあるしで、なかなか映画に厳しい環境であった。

さらに上映中にあちこちて紙袋をパリパリ言わせるお客さんがいて、よくぞここまで、という劣悪な鑑賞環境が現実のものとなっていた。ブラボー。

以下、ネタバレ。

長い映画ではないが、とても長く感じる作り。ひとつの描写がとにかく長い。スクリーンの端から歩き始めて、もう一方の端に到達するまでワンカットでカメラは動かず、音の変化もなく、そんな感じ。そういうものを目指したのであって、それが口に合わないのは残念でした、と言われればそれまでで、別にそういう作りであることを元にこの映画を悪く思ったりはしない。

長くて、疲れて、退屈で、上映時間に比べて得られた何かは非常に少ないのではあるけれど、悪い映画だったと思えない不思議な感覚。複数の場面が結構きっちりと印象に残っていたりするし。もう1回通して見るかといわれるとちょっと困るが、映画館で断片的に(5分くらいか)見せてやると言われたら、喜んで見てしまうかもしれないな。