エターナル・サンシャイン

劇場公開時に見て以来、久し振りにDVDで鑑賞。「恋愛睡眠のすすめ」よりもきちんとした映画だったよなぁ、という印象を確かめたくて。

以下、ネタバレ。

劇場で見た時には、きちんと話を理解できていなかったのだろう。今回は全体をスルっと理解して、面白い映画だったと思えた。ガールフレンドに、彼女の知らない自分の思い出を紹介するという話は、それが自分のことだったらと恥ずかしく思うものの、映画の中ならば何ともロマンチックである。

彼女を追いかけているつもりが同じ街角にもどってしまったり、駅で次々と周囲の人が消えたり、その他いろいろのとてもさりげない視覚効果が気持ちよい。さりげなく見えるように作るのはさぞ大変だったのではないかと思えた。「恋愛睡眠のすすめ」のよくも悪くもチープな映像を見たあとだったからよりそれを強く感じたのかもしれない。

スパイダーマン女から届いたテープを聞いた彼と彼女がその後どんな人生を送ったかはわからない。けれど、互いのモノローグを聞いた上で(または聞いたからこそ)付き合い続けられる恋愛の存在を想起させるこの映画は、とてもロマンチックであると言えるのではないかとも思う。

サントラに入っているELOの曲はいったいどこでかかっていたのだろう?