展覧会の絵 - 富田勲

古きを知ろうシリーズ、その何回目か。「月の光」もそうだったのだけれど、コミカルなアレンジだと思う部分と、シンセサイザーならではの音を模索しようとしているような部分の多さを感じる。同じモチーフを繰り返し登場するのは、それが逆にシンセサイザーによる演奏のバリエーションを際立たせると思ったからだろうか、とか、「月の光」に比べると音量の抑揚が極端なまでに付けられているのは、生のオーケストラへの挑戦なんだろうか、などと勘ぐってしまう。