ジャンパー

豊洲ユナイテッド・シネマズで鑑賞。

ジャンプする特殊能力の描写だけで十分に楽しい。乗り物や建物を引き連れたジャンプの図柄がこれまたカッコイイ。おそらく作り手側もそこをよく分かっているのだろうと思う。

であるが故に、映画が始まってすぐに「ジャンパー対パラディン」という俗世界とは別の次元に物語を移るのがとても面白い。普通の人はただの風景くらいの存在になっていて、主人公たちとほとんど交わることはないし、交わる人たち(ミリーとかお父さんとか)も何かを企んだり、考えたり、勘ぐったりしない、ただのオバカさんになってしまう。それによって、映画には煩わしい伏線などが生じることなく、見ていて余計なことを考えることもなく、何かが解決されないことによるフラストレーションもなく、といいことずくめ。

アナキン君は相変わらず魅力が薄いなぁ、とは思うけれど、あんまり頭がよくない、という設定にしてあったのが面白い。ローマで助かったのも、お母さんのおかげだし、女性を口説けるのはお金のおかげ、と(笑)。

サミュエル・L・ジャクソンがまた変な髪型で出演。次はアフロとか銀色のストレートな長髪とかでお願いします。思いの他、動きがキビキビしていたのが意外。スター・ウォーズで動きが鈍重だったのは、彼自身以外煮依らない問題だったりするのかな。