10.0 ゲームを終わらせよう!

僕はゲームの終盤がとても苦手です。あとVPを何点取らなければならなくて、その間にこの都市は死守しなければならなくて、等と考えることは非常に増えますし、ちょっとしたミスが折角積み上げた優勢を根底からひっくり返したりするし。しかも僕はそういうところでプレッシャーに負けてポカをやってしまうし。

ウォーゲームを最後までプレイすること、というのは案外難しくて、終盤までゲームをプレイすることは希であるように思います。ゲームの中盤で勝敗が決まってしまい、どちらかのプレイヤーが投了するというケースもありますが、一番多いのは「時間切れ」ではないでしょうか。

通常ウォーゲームをプレイする場合、各ターンにベストを尽くして、正確にルールを適用したときにかかる時間を是として、その積み上げの結果、最終ターンまでプレイできなければそれは仕方がない、とすることが多いように僕は感じています。確かにこれは合理的な方法だと思います。

でも、僕は「ゲームを最終ターンまでプレイすること」を第一の目的にプレイする、というスタイルにここ数年すごく魅力を感じています。具体的な方法としては、そのゲームに使うことのできる時間をターン数で割って各ターンの所用時間に制限を設定するとか、各プレイヤーに持ち時間を設定するという感じになるでしょう。

時間が足りない故に納得のいかないムーブをしてしまった、とか、動かせないユニットが出た、などはプレイヤーの責任として、諦めてもらいます。

ダイスを振る時間とか、マーカーを置いたり除いたりする時間は両プレイヤーの協力でできるだけ短縮するようにします。この過程で生じた誤りについては、基本的に「その訂正に要する時間をとれない場合は現状を是とする」という原則で解決します。

例えば、補給線を回復させたのに補給マーカーを取り除き忘れたという場合でも、そのマーカーと共にあるユニットは補給切れとして扱います。

将棋やチェスとは違いウォーゲームは、両プレイヤーが扱うユニットの数、1回のミスの影響の大きさなどが異なるのが普通ですので、単純に持ち時間を半分にする、ということは合理的ではないでしょう。その他の弊害も少なからずあると思います。

それでもなお、「最後までプレイしたい!」という熱意がある方は、ぜひこの方法を試していただければと思います。なお、私もまだこの方法は試したことがありませんが、ぜひ試してみたいとは思っています(^^)。