12.0 無料ゲーム

パソコン通信を始めたころ、「フリーウェア」の存在に僕はとても感激した。ある機能に特化して考えれば、下手をすれば市販のアプリケーションよりもずっと使いやすいものが、サクサクと(といっても当時は9600bpsでコロコロと落としてたんですが)手に入る。フリーウェアや、ネット上の「無償で情報を分けてくださった親切な人たち」の存在が僕とパソコンの仲をより親密にしてくれたのは間違いない。

ウォーゲームは正直高価すぎると思う。もちろん、それに必要なコストや発行部数の少なさ、需要の少なさなどなど、いろいろな要因があるのはわかっているし、ウォーゲームにまつわる商いをしている人たちがとても苦労していることも感じている。それを踏まえても、やっぱり高いとは思う。

こんなこというのは心苦しいけど、たかが紙だ。その内容のすばらしさには同感するけれど、カラーコピーで簡単に複製できちゃう。PC上で再現するためのツールも増えている。プレイすること、だけにこだわるなら、その良し悪しはともかく、買わなくてもプレイすることはそれほど難しくない。

もちろんフルサイズの切れ目のないマップをコピーするのは大変だし、厚紙つきのカウンターを複製するのも難しい。コンポーネントそのものを買いたいという欲求だってある。ウォーゲームそのものが存続して欲しいから、作者や小売店にお金を払いたい。

でも、そうじゃなくてもいいからゲームをしたい、という人たちもいるんだろうから、もっと「安っぽい」(悪い意味でも、いい意味でも)ゲームがあってもいいと思う。

Battle For Moscowというゲームが、インターネット上で配布されている。すばらしいと思う。日本語のルールも無料で配布して欲しいと思う。日本でも、無料ゲームの作成をがんばっている方がいらっしゃる。もっともっとこういうゲームが出てきて欲しいな。

ここまで「きちんとした」ゲームじゃなくてもいいから、もっともっと無料のゲームが出回ればいいと思う。それが元でゲーマーが増える可能性は感じるけど、その人たちがその後「商業としてのウォーゲーム」を支える存在になる可能性はあんまり期待していないのだけれど。どの道、このホビーに明るい未来はあんまり見えないんだし(^^;。

そういえば、パソコン通信を始めたころに、ずいぶんいろいろな人にお世話になったのだけど、きちんとお礼をしないで終わっちゃったことも多かったなぁ。。。