遊星からの物体X

遊星からの物体X

そうそう観るわけではないけれど、家においておきたい。映画のDVDを買う動機は概ねそんな気持ちだ。この映画にしても、毎日見たり、ご飯を食べるときにつけっぱなしにしておく種類のものではない。というか、映画のDVDの「ながら見」やBGV化は案外難しい(流しておくと、ついつい手を止めて観てしまうのだ)。

以下、ネタバレ。

もっとおっかなびっくりに進む映画だったように記憶していたのだけれど、最初の犬小屋での変身において、いきなり犬の頭がパカっと割れちゃうのが潔かった。ノルウェー基地から逃げてきたハスキーは、特に怪しそうなそぶりを見せることなく、いきなりパッカリいってしまうのである。

より後にしても同じで、「物体さん」は特にお客さんをビビらそうという努力をすることなく、パカっといっちゃうのである。何とも潔い。ビックリするのが嫌いな僕としては非常に嬉しい。

こんなに淡々としていたかなぁ。昔観た映画を見直すと随分印象が変わるものだ。おそらく変わったのは僕の方なのだろう。

ウィルフォード・ブリムリーが他の映画からは想像できないような男くさい風体で出演しているのが面白い。まるでアーネスト・ボーグナインのようだ。眉毛の長さだったり、顔のテカりっぷりだったり。一体いくつなんだ、この人は。当時それなりに年を取っていたのではないのか。